まんまぁるな暮らし


by manma-ru
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2010年 09月 17日 ( 1 )

「ぬ」が書けない。

子どもたちが通う自由な学校は「自分がやりたいことをやる、主体性を大事にした」学校。

もちろん制約もたくさんある。
今日は川に行きたい!!と思ってもすぐに行けるわけではないし、時間は限られているし、一人でできない場合の時は友人との関係だってあるし、スタッフの状況もあって・・・なんでも自由にやりたいことができるわけではない。

けど自分で決めた「やりたい」ことをやり、やりたくないことは強制されない。

公立の小学校のような授業はもちろんないし(いろんな達人さんが来て話しを聞くこと、体験することはある)勉強もその子の主体性に任せられている。



うちの4年生の男の子は野球一筋。頭のどこを切ってもタイガースのことしか出てこないんじゃないか・・・というほどのタイガースバカ。

勉強らしいことといえばタイガース選手の名前を漢字で書くのと、選手の生年月日(なぜか?)を覚えること。



この夏休み、掃除中に筆を見つけてそれでいたずら書きをしていた彼がひらがなの「ぬ」でつまった!!
「ぬ」が書けないということがわかって、私は驚いた。


4年生にもなって・・・・この先、公立の中学校に行く予定なのに・・・・どんどん不安になってきて、彼を責めた。

ハルトの書く文章はカタカナ交じり。「パじゃマ」みたいに思いもかけないところでカタカナが出てくるのでとても読みにくい。

「ひらがな覚えようとか思わない?」
「中学校の授業中ハルトは寝て過ごすの?」


夏休みに出会った石垣島の子ども達は勉強にもスポーツにもとても努力している子ばかりで、それに比べて我が子は「ぬ」さえも書けないなんて。。。


私に責められてシクシク泣くので「どんな気持ちか言ってみて」と聞いても、黙って泣くだけ。。
自分の気持ちを大事にする(気持には善悪はないと教えている)自由な学校に入れているのに、今の気持ちさえも言えない!!(私は怒って聞いていたので言えなくて当然なのですが)


私は「心配じゃないの?」と夫のことも責めた。
そしたら「心配じゃない」「やってないんだから当然の結果だ」って。
それで公立の中学校に入れるつもりなの?とケンカになった。


前から感じていたハルトへの不安が現実に突きつけらた気がして、モヤモヤしたままその日は終わった。


その翌日、「ハルトの字ってカタカナまじりでしょ、お父さん読みにくいから、一緒に練習してみる?」と夫がハルトを誘って、二人でひらがなを書く練習をした。


お父さんは一緒に字を書くことを楽しんでいるし(彼は元来教えることが好きなのだそうです)ハルトも「あ?あ?・・・でた~これだ~」と思い出したことがうれしそうに「あ」を書く。


そして出来上がったのがこの「50音表」
f0175888_1820937.jpg



彼は楽しくひらがなを学べただろうけれど・・・自発的な主体性ではなかったよな~・・・でも親の主体性ってものもあるし・・・と、自由な学校の親歴6年の私だけど(長女が6年生)大揺れに揺れています。





主体的に生きるってものすごく大事なことだと思う。
私は長年、周りの評価や価値観で「自分のやりたいこと」を決めてきた。
40ン歳になってようやくその呪縛から解放されたかな~・・・・というレベルだ。



この夏休みに観たDVD『深呼吸の必要』では
主人公が競泳のスタート直前に深呼吸をする。
緊張するという主人公にお父さんが、スタート前に深呼吸してみたら、とアドバイスしたためだ。

「ビリだったけど楽しかったんだよね。楽しかったけどビリなんだよね」



比較の世界に生きたらうちの子は「ビリ」かも、でも間違いなく「楽しく主体的に生きている」よな~と思ったら、「ぬ」が書けなくても大丈夫な気が、ちょっぴりしました。



そうそう、後日ハルトに「なんで泣いてたの?」って聞いたら、掃除機のホースに筆を出し入れしているのを止めなさいって怒られたのが嫌だったんだって。。。

「入れるつもりはなかったのに・・・」って。

「ぬで怒られたことは?」
「全然!!」


聞いてみないとわからないものですね。。。
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by manma-ru | 2010-09-17 18:53 | 自由な学校